柔道技を覚えるきっかけは、初心者時代にたまたま教わった技をそのまま使うパターンが一番多いと思います。
まあ、最初から難しい技やら何やらいっぱい教わっても出来ないですけど。
ですが、大体教わる技は決まってきます。
小柄な人なら「背負い投げ」、
中くらいなら「内股」、
デカければ「払い腰」「大外刈り」など。
中くらいなら「内股」、
デカければ「払い腰」「大外刈り」など。
「体落とし」「大内刈り」「支え釣り込み足」
辺りは体格に関係なく教わる超基本技です。
柔道の授業では、釣り手を離して帯をつかみ、腰を入れて前方に投げる「大腰」をよく教えたりしますが、 正直得意技にしている人を見た事がありません。
ちなみに寝技は、ぶっちゃけ体格は関係ないです。どの階級も使う技は同じです。
寝技は練習すればするほど上達するといわれています。
立ち技に比べ、年を取っても衰えが出ないらしいです。
レパートリーをいっぱい持っていた方が断然得です。
まあ重量級と軽量級が勝負したら、どう見てもデカい方が有利ですが。
という事で、体型にあった技をリストアップしてみます。
もうほぼ語っちゃっていますが(汗)
軽量級
軽量級の柔道は技の威力というより、激しいスピードある動きの中でちょこっと足をかけるか、
相手の懐に潜り込み、釣り手と引き手をフルに使って相手を振り回して投げる傾向があります。
動きと崩しが肝になります。
釣り手は、とにかくいろんな所を掴んでいたりします。
○技を食らうとどうしても体重が軽く飛びやすいので、技の威力とスピードのある高いレベルになればなる程、
前傾姿勢で腰を引いた姿勢になりがちです。
○腰を引くことで相手と距離を取り、懐に入られたり足を掛けられるのを防いでいるのでしょうが、 その分八方崩しで前にあおられて崩れやすくなります。
○腰を引くことで相手と距離を取り、懐に入られたり足を掛けられるのを防いでいるのでしょうが、 その分八方崩しで前にあおられて崩れやすくなります。
小技
小外刈り
足を掛けて相手の体勢が崩れたり浮いた所を、上半身の崩しで投げる
大内刈り
足を掛けて相手の体勢が崩れたり浮いた所を、上半身の崩しで投げる
小内刈り
足を掛けて相手の体勢が崩れたり浮いた所を、上半身の崩しで投げる
捨て身小内
相手の懐に潜り込み、体を預けて転がって投げる。
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大技
背負い投げ
両膝をついて潜り込むパターンが多い
袖釣り込み腰
担ぎ上げて相手を浮かし、挙動をコントロールして投げる
内股
低い姿勢から勢いよく入って上半身の崩しで投げ飛ばすパターンが多い
肩車
しゃがみ込んで相手の体の下に入り込み、少し持ち上げてひっくり返して投げる
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中量級
スピードや前傾姿勢の具合は軽量級ほどではなくなる。
○しゃがみ込む技をする選手は少なく、基本に忠実なきれいな技を掛けることが多い。
○体幹が強く超パワーのある外国人選手に、豪快な返し技をかける人が多い。
○捨て身技を使う選手が多い傾向。
○体幹が強く超パワーのある外国人選手に、豪快な返し技をかける人が多い。
○捨て身技を使う選手が多い傾向。
小技
小外掛け
「小外刈り」の膝曲げ引っ掛けバージョン。
体を預けて覆いかぶさるイメージ。
自分と向き合ったタイプの技を掛けられた時、返し技としても有効。
小外刈り
基本通りのきれいな投げ方が多い。大内刈り
基本通りのきれいな投げ方が多い。小内刈り
基本通りのきれいな投げ方が多い。目次に戻る
大技
大外刈り
基本通りのきれいな投げ方が多い。
内股
相手を浮かせてから挙動をコントロールして投げる空中回転型と、ケンケン内股が多い。
背負い投げ
担ぎ上げて投げるか、つぶれても強引に巻き込んで背中を着けさせてポイントを取っていくやり方が多い。一本背負い投げ
完全に相手を浮かせ、挙動をコントロールして床に叩きつける。
右の技なのに相手がバタバタするので、左に落とすなど変形・応用技が出ることも多い。
見ている方は何の技か分からなくなる事も。
袖釣り込み腰
完全に相手を浮かせ、挙動をコントロールして床に叩きつける。右の技なのに相手がバタバタするので、左に落とすなど変形・応用技が出ることも多い。
見ている方は何の技か分からなくなる事も。
巴投げ
片足又は両足で相手の下腹部を蹴り上げて相手の体を浮かせ、挙動をコントロールして横に落とす。
うまく入れれば基本通りに真っ直ぐ投げられるといった感じ。寝技に引き込む手段に使う事が多い。
浮き技・谷落とし
腰を床に落とし、足を伸ばして相手の両足を引っ掛け、前ないし後ろに投げる技。
肩車
相手の懐に潜り込み、股ぐらを掴み豪快に持ち上げてひっくり返して投げる。外人に多い。
掬(すく)い投げ
相手の技を躱(かわ)して崩れたところを狙い、股ぐらを掴み豪快に持ち上げてひっくり返して投げる。
篠原信一六段(参考:ウィキペディア)の得意技です。
シドニー五輪銀メダリスト。
五輪決勝で内股透かしを決めたものの、「世紀の大誤審」で逆にポイントを取られたとみなされ、結局敗れる。
その際、一切非難・抗議をせずに
と言い切ったのは、男気あり過ぎ(号泣)
五輪決勝で内股透かしを決めたものの、「世紀の大誤審」で逆にポイントを取られたとみなされ、結局敗れる。
その際、一切非難・抗議をせずに
「全て自分が弱いから負けたんです」
と言い切ったのは、男気あり過ぎ(号泣)
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重量級
基本的に、柔道は自分が技を掛けやすい、体が安定する組み方が理想。
重量級の場合、攻防が無いように見えても、一度いい所を掴めるといきなり技に入って豪快に決まる事がある。
○動きはゆっくり傾向で、背筋を伸ばしてガッツリ組み合う。
○組み手争いでほとんど技を掛けない事も。
○組み手争いも柔道の醍醐味。見ている方は分かり辛いかもしれないけど。
○基本に忠実な組み手がほとんどだが、奥襟を掴む選手も多い。
○組み手争いでほとんど技を掛けない事も。
○組み手争いも柔道の醍醐味。見ている方は分かり辛いかもしれないけど。
○基本に忠実な組み手がほとんどだが、奥襟を掴む選手も多い。
小技
小外掛け
体を預け、つぶす勢いで前に投げる
大内刈り
倒れ込むときの威力が強烈そう。形はきれい目。ケンケンして投げる選手も多い。支え釣り込み足
基本崩し技だが、単発で一本取る選手も多い。
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大技
大外刈り
決まる時は相手がでんぐり返しする位吹っ飛ぶ。
上半身の崩しがしっかりしていると、膝辺りに足をちょっと引っ掛けただけでも相手はたまらず吹っ飛ぶことも。
遠目から入って、ケンケンして投げ飛ばすパターンも。 山下泰裕八段(参考:ウィキペディア)の得意技。
体落とし
重量級の人に多いです。上半身をしっかり固められてしまうと、足を引掛けただけでもすっ飛んでしまうのかもしれません。
払い腰・払い巻き込み
とにかく豪快
内股
滞空時間の長い、強烈できれいな弧を描く技を拝めることも。
篠原信一六段(参考:ウィキペディア)の内股は恐怖でしかない!食らいたくない技。
背負い投げ
重量級の中でも使う人はいる。
流石に担ぎ上げるのはきついのか、しゃがみこんで相手の股ぐらに尻を抜いていき、転がそうとする型が多い。
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すぎひろの技
おまけで、僕がやっていた技も紹介します。
ブクブク太って軽量級から重量級に移り変わってしまったので、あまり参考にならないかも。
小技
小内刈り
ズバッと足を刈る。後頭部直撃型。捨て身小内
軽量級時代は使えた。今は無理。大内刈り
足をカックリさせ、踵(かかと)を引っ掛けて股裂きにする。
掛かれば、確実に技有り以上はポイント取れた。
足取り大内
いきなりズボンを掴んで相手を浮かせ、足を掛けて投げる。
今では禁止技。これも得意だったのに~(泣)
支え釣り込み足
しっかり踏み込んで思いっきり吊り上げて体を反転させる。
何度か一本取ったことある。どちらかというと「払い釣り込み足」気味?
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大技
背負い投げ
担ぎ上げて投げる。基本のまま。釣り手の巻き込みを強く意識。釣り手背負い
やられると屈辱的な片手だけの背負い。何度か投げた事ある。
大外刈り
背負い投げからの連絡変化バージョン。小さく刈るパターン。
内股
勢いよく飛び込むタイプ。ほぼ上半身の崩しで投げていた。短足なので“浮かし軸足コントロール”や“ケンケン”タイプは使えません(泣)
浮き技
横捨て身技。いきなり尻から足を床にベタ着きし、相手をつんのめらせて放り投げる技。
中学時代、2級の時に初段の同学年を投げた事がある。
横分かれ
横捨て身技。いきなり尻から足を床にベタ着きし、背負い投げの様に前に投げる。
1回だけ決まった。
大車
払い腰の腰払いバージョン。これも2~3回決めた事ある。
浮き落とし
正に柔道の型の崩しで、片膝を着いて投げる。これが割と決まる。
または上半身の崩しでなし崩し的に転がす。
ただ単にパワーで転がしているだけかも?
払い腰返し・内股返し
中量級から重量級が不用意に掛けて来たら、思い切り返してやる。
乱取りの序盤で大抵決まる。
掬(すく)い投げ
持ち上げても片足で粘られるので、右足でその足を払って転がす。一本取れる程の切れはない。
山嵐
初段程度なら、適当に掛けても割と決まる。僕、3段。
残念なのは、軸足の左膝をケガしてからはほとんどこれらの技が使えなくなってしまったこと。
返し技と「山嵐」「浮き落とし」くらいしか使えません(涙)
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寝技
すぎひろは超下手です。絞め技と関節技で勝った事がありません。負けた事はあるけど。たまたま抑え込んで勝った事くらいはあります。
「三角締め」はやり方は知っていますが、練習でも決めた事はありません。
立ち技が強くても寝技で弱いと損なので、きつくて嫌でも一生懸命練習しましょう!
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どんな技を覚えたらいい?
好きな技をやりましょう。元も子もないですが(笑)
説明した通り、体格差によって同じ技でも見栄えや崩し方が違ってきます。
いくつか試しにやってみて、やりやすいものを練習するのがベストだと思います。
たまたまテレビや実際の試合、漫画などを見て、興味を持ったものを試してみると面白いです。
柔道歴が増えるごとに、気付いたら使える技も増えていきます。
色々な理屈や理論を自分で編み出し、研究するのが柔道の醍醐味であり楽しいところです。
漫画では真似できない無茶苦茶な技もあったりするので、そこは気を付けて!
単純に規定に無い技だったり、反則になる可能性もあるので!
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PS.
柔道着、サポーターなどのグッズを紹介した記事も書いていますので、ぜひ一読を!
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【女子柔道部物語】
女性初の柔道五輪金メダリスト恵本裕子(参考:ウィキペディア)四段が原作。
主人公は恵本さんがモデルの神田えも。
こちらも高校から柔道を始め、最終的にオリンピックで金メダルを取るというサクセスストーリー。
実際もそうだったか不明だが、柔道部の女子部員が全員チート級に強い。
逆に男子部員は、なぜか万年1回戦負けの超弱小。
一旦漫画家を引退した小林まこと先生の再起作。
当然他の追随を許さない柔道描写で、今度は女子柔道漫画のバイブルとして進化している。
大好評連載中。
女性初の柔道五輪金メダリスト恵本裕子(参考:ウィキペディア)四段が原作。
主人公は恵本さんがモデルの神田えも。
こちらも高校から柔道を始め、最終的にオリンピックで金メダルを取るというサクセスストーリー。
実際もそうだったか不明だが、柔道部の女子部員が全員チート級に強い。
逆に男子部員は、なぜか万年1回戦負けの超弱小。
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当然他の追随を許さない柔道描写で、今度は女子柔道漫画のバイブルとして進化している。
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